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金沢アトリエ訪問vol.5 11:30
 

8月27日(土)14時。
面白い建物にくわしい建築家と一緒に、不思議な間取りのアトリエを巡るという
今回の「金沢アトリエ訪問vol.5」。
集合場所は石引1丁目交差点にある下馬地蔵前
あたりという、
なかなかゆるいスタートでした。

いつも通りスタッフ含め、参加者皆の自己紹介からツアーは開始しました。
今回の参加者は半分が海外出身。英語の先生をしている方、作家やアートファン等さまざまです。


まずは歩いて山室淳平さんのアトリエへ。
山室さんは2006年に金沢美大を卒業され、現在は平面作品を中心に
制作、県内外で発表をされています。



建物は小立野の細い路地の階段を下る途中、崖に沿って建てられた2階建ての物件です。
もともとは共同事務所で居住用には作っていなかったそうですが
昭和45年から賃貸を始め、以来代々美大生が代々住んでいるそう。
居住用に作られなかったためか、玄関を入ると階段の上り下りがあったり
2階のトイレが1階とつながっていたり、なかなか変わった間取りで一同驚きです。
大家さんからお借りした貴重な設計図面資料を見ながら建物を楽しみました。



山室さんの作品も建物に負けず劣らずユニークです。
自然と不自然を組み合わせ「奇妙さ」を感じさせる絵画作品を制作されていて、
その色や形、モチーフのレイヤー(重なり)といったバランスが絶妙です。
「山は日本人らしいモチーフだと思うけど意識している?」「いつも何時に絵を描いている?」
「家賃は?」「最近の作品は各要素の重みが増してるようにみえるけど意識の変化があった?」等参加者からの質問が飛び交いました。


次に向かうは井上大輔さんのアトリエです。
井上さんは2009年に金沢美大の博士課程を卒業され、現在インスタレーション作品を中心に制作、県内外で発表をされています。



井上さんのアトリエは一軒家を改修したもので、これも代々美大生が住んでいる物件です。
石引商店街にあった醤油店の店舗を移築したそうで、その名残として奥の間に大きな釜があったり、間口が狭く奥行きが深い「うなぎの寝床」構造で、かつ採光のための坪庭(現在はお風呂!)が残っていたり、町家ならではの風情が残っています。一見町家のように見えないほど、うまく現代的にリノベーションされており、2階の居住空間や奥の間のゲストルームは開放的で(暑さ・寒さを考えなければ)とても過ごしやすそうです。



井上さんの作品はかつて土間だった空間に何点か展示されていました。
1つの世界観を作り上げるのではなく、物と空間、物と物の関係を現象として見せる作品で、
例えばシャボン玉の軌跡を撮影した作品や扇風機で紙風船を回し続ける作品、水がパズルのように形づくられたかと思うとまた水にもどりそれがポンプで循環する作品など、
作品を媒介に関係が変化しつづけ、何かの実験のようでもあります。作品の仕組み等を教えてもらいながら、アトリエにある様々な不思議なものに皆興味深々でした。



今回訪問したアトリエは築30年は経過した、それぞれにかなり変わった物件でしたが、一方は強度に不安の残る鉄筋、一方は改修された町家と、古い町並みの残る金沢ならではのバリエーションだったのではないでしょうか。作品と建築の関係も「この物件にこの作家あり!」とまではいかなくとも、どこかしっくりくるように思った、とはガイドの山田さんからのお言葉です。

山室さんや井上さんのアトリエのような物件をうまく使いこなすのはやっぱりアーティストでないとなかなか難しいように思います。まだまだ金沢に眠るユニークなアトリエは沢山あるので、次回以降のクリツーアトリエ訪問をお楽しみに!


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