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オープンスタジオデーvol.4 13:26

 2012年11月10日・11日・17日・18日の二週に分けて計4日間で開催されたオープンスタジオデーに参加してきました。

今回の参加作家は一週目小立野・扇町エリアから、井上大輔、指江昌克、中田雄一、藤田有紀(金沢美大)、村住知也、山室淳平
二週目駅西・大野・問屋町エリアから岩本清商店、問屋まちスタジオ(土方大、四井雄大、積木裕花、堀至以)、長原めぐみ、西川美穂、松本染物店(朝本暢史)、山本基
以上15名でした。

時間の関係上、中田雄一さん・山室淳平さんのアトリエに回れなかったことが残念です。


簡単にではありますがそれぞれ紹介していきたいと思います。

まずは藤田有紀さん
金沢美大の工芸実習棟二階、鍛金工作室と彫金工作室の二箇所で制作されていました。
美大には初めて入ったのですが、一つの部屋を区切って複数人で作業する様子は、学生という立場から何か近いものを感じました。
藤田さんには制作の過程や、作品の行程、今後の進路等さまざまなお話を聞くことが出来ました。
小さいもので二週間程度、大きい作品になると一か月程度かかるそうです。
いかに効率良く作業を進めるかを頭において取り掛かるとお話してくださいました。



次に指江昌克さん。
ご自宅の一階をアトリエとして使用していらっしゃいます。
空間も、道具も綺麗に整った、素敵なアトリエでした。
指江さんの作品は建築を学ぶ者として、近代化に伴う、スクラップアンドビルドへの危惧を感じさせられます。建築家からの支持が高いそうです。
現在企画中の作品(模型?)も見せていただくことが出来ました。




次に村住知也さん。
とても気さくな方で、訪れた方に作品について「なんか気持ち悪い」と言われたらしく、そう言われたことが嬉しかったと語ってくれました。
また、自らの作品を、砂糖と塩を足してもゼロにはならないそんな感じや、だしのないお味噌汁?と例えていらっしゃいました。
確かに、パッと見ても一概には口で表すことのできない世界観を、作品を含めアトリエ全体が醸し出しているように感じました。



そして井上大輔さん。
以前のレポートにもありましたが、井上さんのアトリエは一軒家を改修したもので、代々美大生が住んでいる物件だそうです。
とても雰囲気のあるおしゃれなアトリエで、後でお話を聞くまで、かつて町家だったとは気づかないほどでした。
リノベーションの可能性に目が向けられているこの時代、「今風」を実現した、とても素敵なアトリエだと思いました。
かつての土間で、作品を解説していただき貴重なお話をしていただいたうえに、手に特殊メイクまでしていただきました。




一週目は以上4名のアトリエにお邪魔しました。

二週目はまず松本染物店(朝本暢史さん)
かつて染物店であった町家を、所有者の住み替えをきっかけに改修し、共同アトリエとして利用されています。
二階の染物店の名残りも拝見させていただくことができました。
広くて立派な町家で、貴重な町家を有効に活用されているなぁと思いました。
お伺いしたときは、披露宴で集まった水引を再利用してほしいという依頼をうけて、照明を制作されていました。




次に、問屋まちスタジオにて𡈽方大さん、四井雄大さん、積木裕花さん、堀至以さん。
問屋まちスタジオは以前印刷工場として使用していたものを、先鋭的な現代美術作家の制作、活動、発表の場として、金沢美大卒業生を中心に作家の制作アトリエとして提供しています。
十分なスペースがあり、開放感に包まれている、貴重な共同アトリエであると思いました。
それぞれの作品、問屋町スタジオとしての活動などをお話していただきました。





次に、山本基さん。
大野の倉庫を改装したアトリエでとてもおしゃれでした。
次の個展に向けた制作を一足早くみることができました。
また、塩のインスタレーションの体験をさせていただきました。
サラサラした塩で模様を描くのは想像以上に難しく、基さんの作品の繊細さを、改めて痛感しました。



次に長原めぐみさん、西川美穂さん。
こちらは野町の一軒家にて3人でシェアされています。
まずは西川さんの作品・作業場を見せて頂きました。最近では、ステンレスを用いた作品もお作りになっているそうです。
お子様が出来てから、制作を行う時間が限られ、それが逆に集中して取り組むことができると語ってくれました。
二階に上がって、長原さんの作品・作業スペース。女の子なら誰もが憧れるような空間でした。
主に週末にこちらのアトリエに訪れ制作されているそうです。




最後に桐工芸の岩本清商店さん。
奥の作業場も見せていただいたのですが、通り庭や土間、今ではなかなか目にすることの出来ない、昔ならではの立派な町家に感動しました。
機械も歴史を感じさせるもので、伝統文化に触れられたような気がします。





計4日間開催されたオープンスタジオ。
私は3日間で13名の作家のアトリエをまわりましたが、それぞれ貴重なお話を聞くことができました。

オープンスタジオに初めて参加しましたが、自ら足を運ぶことや、ドアが開くまでのドキドキ感は、とても楽しいものでした。
生憎の雨天で地図をあてに探すのはなかなか大変なものですが、それが逆にワクワクを掻き立てます。
生まれる作品に納得するような、個性の表れたアトリエで、作品とアトリエがリンクしているように感じました。

また、アトリエを見せていただいて、建築的に町家の改修など、とても興味深いものばかりで、充実した時間をおくることができました。

この場をお借りして、快く出迎えてくださった参加作家のみなさんに、お礼を申し上げます。ありがとうございました。


次回のクリツーは2012年12月8日、建築訪問VOL5、[茶道の文化が今に生きる金沢で、秘めた魅力を放つお茶室を訪ねるツアー]です。
福井工業大学工学部准教授、吉江勝郎氏をガイドにお迎えし、普段公開されていない主計町のお茶室「残月亭写」と十間町のお茶室「寒雲亭写」を訪ねます。
定員10名、要申込みとなっております。詳しくはサイトもしくはフライヤーをご覧ください。








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