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金沢アトリエ訪問vol.3 10:46
 2011年4月23日(土)に開催された
「金沢アトリエ訪問vol.3」に行ってきました。


今回の訪問のテーマは「オルタナティブ・スペース」。
金沢21世美術館学芸員の高橋律子さんをガイド役に、
青草町の金沢アートグミと問屋町の問屋まちスタジオの2つを巡ります。

そもそもオルタナティブ・スペースって何でしょうか?
チラシには“アートが生まれる場”としか記載されていませんが、
ツアー中の高橋律子さんの発言を一部記すと、
 ・作家が新しい作品に挑戦できる実験室 
 ・美術でも図工でもない、「アート」のもつ可能性を展開できる場所
 ・関わっている人たちが一緒に考えて実行できる柔軟性がある場所
具体的にはどういう場所なのか、については
このレポートを最後まで読んでから見えてくるはず!


さて、まずは金沢アートグミからのスタートでした。
北國銀行武蔵ヶ辻支店3階にあるこの場所は、昭和初期に建てられ
かつて銀行の社交場・会議室・倉庫等として使われていた空間です。
2年前よりNPO法人金沢アートグミが企画・運営管理を委託され、
今、2周年記念として金沢在住の作家、高橋治希の個展「in the vine」を行っています。

この展覧会の作品は九谷焼でつくられた透光性の蔓植物によるインスタレーションで、金沢アートグミの空間が向こう側の空間へとつながっているように、
建物の輪郭線を光で切り開いています。


作家の高橋治希さんからの話しでは、作品づくりの根底にある身体性についての考えや、
天井の高い今展の空間に合わせた作品イメージ・コンセプト等ついて聞くことができました。

学芸員の高橋律子さんからは、絵を一切描かず人工の光を用い「空間」でみせる実験的な作品であり、
日本人らしい自然への畏敬が感じられるこの作品は、“日本的インスタレーション”を考えるいいサンプルではないか、等というお話し。

オルタナティブ・スペースとしての金沢アートグミについても言及がありました。
「他のオルタナティブ・スペースをみていると場はあれどお金がなく、ともすれば
思いや活動が失速していきがち。様々な職種・経験・思考をもつ金沢のアート好きが
結集して運営しており、潤沢とは言えないながらも資金も場所もメンバーの気持ちも持続的な、比較的恵まれた場。」

各自、作家おすすめの鑑賞ポイントで作品をみたり、気になるところを
直接質問したりしているともう時間。バスに乗って一同次は問屋(といや)まちスタジオへ。


移動中のバス内では、問屋まちスタジオに入居・制作している
𡈽方さんから
バスガイドとして問屋まちスタジオのあらましやご自身のPR等、お話しがありました。

このスタジオは、アートを活用した新しい街づくりの取り組みをスタートした
問屋町の中心的な発信の拠点として、2011 年3 月に旧印刷工場を活用してオープンしました。
現代美術作家(金沢美大のホープたち)の手で作られるこの場所は、
制作・活動・発表の場として、
様々な分野の交流拠点として、
自由で実験的な試みを行っていくということで、

現在1発目の企画「TRAILER CAMP」が開催されています。


本展覧会は3月からこのスタジオで制作を行ってきた作家7名(本多裕紀、菊谷達史、
馬醫大輔、𡈽方大、中瀬康志、武田雄介、阿部乳坊)によるもの。


形のアウトラインを2次元で表現した作品、「川を叩きたい」という思いつきを形にした
プロジェクト作品、楠を細く長く彫り絶妙に自立させる彫刻作品、自宅と問屋町の間にある
様々なものを出来るだけなにもせず設置する作品、グラス・土山・金魚が泳ぐ球体の
あやうい均衡が面白い作品・・・などなど各作家のアーティストトークを交えながら、
奥に広いスタジオ内に並ぶ個性豊かな作品を鑑賞します。


オルタナティブ・スペースとしての問屋まちスタジオについて、
様々な立場から意見がありました。
 「元々は金沢美術工芸大学と問屋町の協定によるまちおこしからのスタートだが、
 若い作家が中心となってレジデンス(滞在制作)を行ってどんどんいい作品を
 作っていけるような場へ。まずは環境整備。」
 「問屋町ででる廃材は、作家にとってみれば宝の山。材料面での連携は勿論、
 企業対作家の関わりの中でできることを探りたい。」
 「金美卒業後“東京にいく、京都にいく、実家に戻る”のほぼ3択しかなかった
 新しいモデルとして、アートも夢も叶える環境へと育んでいきたい。」
 「21世紀美術館がけん引する金沢=アートの雰囲気を、市内に点在する
 ギャラリーやスペースと一緒に補完し合い、住んでいて魅力的だと思えるようにしたい。」

と皆さんなかなかに熱いです!
しかし活動予算を聞くと各所からサポートがあり比較的恵まれていますが
やはり少なく、各自持ち出しの部分も多いそう。
商業の町問屋町で「アート×ビジネス」の起こる場として、
様々に工夫しながら継続してほしいと切に思いました。


あっという間の3時間、金沢における作家やアートの可能性を考える
よい機会となったのではないでしょうか。
今あるクリエイティブなベースがさらに発展していくためには、
このレポートを読む、アートに興味があるあなたの力が必要かもしれません。
そう、オルタナティブ・スペースは「関わっている人たちが一緒に
考えて実行できる柔軟性がある場所」です。

明日からでも参加可能、何ができるかは自分次第の実験空間。
門戸は開いていますよ。



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